STEAMWORKS~第3回 ビルド→リリース~

前回【第2回 ゲーム登録】ではストアページの登録手順(ストアプレゼンス審査の手順)を説明しました。

今回はゲームビルドの審査の手順とリリースまでを説明します。

手順は時代ごとに変わることがあります。本記事では2022年7月7日時点での手順を元に解説しております。

  • ゲームビルドのチェックリスト

ゲームをリリースするには、「あなたのゲームビルド」にあるチェックリストを全て完了にしなければなりません。

ヒント:項目によっては、チェックリストの各項目のチェックボックス横の文字をクリックすると、すぐにその項目の設定ページに飛べます。どうすればいいか迷ったときは、飛んだ先のページで必須項目(*)に必要な情報を記入してください。
そのさらに横の?マークにマウスカーソルを置くとヒントが表示されます。

〇プラットフォームサポートの一致

「ストア管理内」のほうは前回【第2回 ゲーム登録】にて設定してあるかと思います。
「STEAMWORKS 内」の (編集) が押せるのでクリックします。

飛んだ先のページの少し下にある「対応オペレーティングシステム」を、前回の「ストア管理内」と合うようにチェックマークを入れて「保存」します。

〇最低でも1つのパッケージに対する価格設定、最低でも1つのパッケージに対する公開価格設定

次に「アプリとパッケージ」タブから「価格決定」を選択します。

ゲームアプリの販売価格を設定します。あとで変更することも可能です。
ただ、一度「無料」にしてしまうと有料に戻せなくなるので、注意してください。

赤枠で囲んでいる「$£」アイコンをクリックすると、USDで設定できる価格一覧が表示されます。

希望する価格を選択すると、各種貨幣単位にUSDの価格に基づいた金額が設定されます。

国別に価格が表示されている箇所を選択すると個別に設定することが出来ます。

価格の設定が終了したら、「変更された価格を全て提出」を選択します。

※必ず全ての貨幣単位に金額が設定されている確認しましょう。
 金額設定がゼロだとその地域にはアプリが販売(配布)できないので注意してください。
 設定済みであれば金額が緑色になっています。

価格設定はこれで完了ですが、合わせて確認したい注意点を書いております。↓ (価格をSteamから自動提示される金額そのままで決定すると一部の国で極端にゲームの販売価格が低くなるというお話です。)

〇予告編のアップロード

次は「ストアページの管理」画面に行き、「予告編」タブをクリックします。

「予告編」はゲームの動画を1本以上アップロードできます。
動画の形式は「.mov」、「.wmv」、「.mp4」のいずれかでアップロードします。

動画のアップロードが終わった後は「ストアページの管理」画面の「公開」タブから変更内容を公開します。

〇アプリ設定

←Steamworksのアプリタイプ、ストアのアプリタイプ→

初期設定で既に合っているかもしれませんが、確認しておきましょう。
アプリデータ管理」画面の「アプリケーション」タブの「アプリケーションの名前と種類」、それから「ストアページの管理」画面の「基本情報」タブのトップにあるそれぞれのタイプが一致するようにしてください。
ストアページ側を変更した時はストアページの管理で「公開」をします。

〇最低でも1つのデポを設定

今度は「アプリデータ管理」画面に行きます。
SteamPipeタブ内にある「デポ」をクリックし、アプリデータ管理の画面を出します。

デポの管理画面からゲームの管理をします。
デポのページに1度でも入ると1つのデポが作成されます。
チェックリストを完了させるには最低でも1つのデポが必要となります。
ダウンロードさせるファイルをユーザーのOS毎に変えたい、言語ごとに変えたい、などあればその必要な数だけデポを作成しましょう。↓

〇最低でも1つのビルドを設定

ゲームをアップロードしてから設定します。

やり方は2つあります。
・ZIPファイルで直接デポをアップロード
・「Steamworks SDK」を使用してアップロード


ZIPファイルで直接デポをアップロード
最大2048MBで、ZIPファイルでアップロードできます。サイズが大きすぎて制限にひっかかる時は、もう1つの方法である「Steamworks SDK」を使用してアップロードでアップしてください。
アプリデータ管理」ページにある「SteamPipe」タブから「ビルド」を選択します。

画像の矢印辺りにある「こちら」という文字がクリックできるので、これを押します。

「ファイルを選択」でZIPファイルを選択し、「アップロード」。

しばらく待ってアップロードが完了したら、その下に「アップロードされたデポをビルドとして確定:」という項目が追加で出てきます。
Noteにはメモを残せます。「このビルドバージョンの内容は何だったか?」がわかる内容にしておくと良いです。
Commitボタンを押します。

もう一度「アプリデータ管理」ページにある「SteamPipe」タブから「ビルド」を選択し、先ほどの画面に戻ります。

新たに「1個の利用可能なアプリブランチ」以降のいくつかの項目が増えているかと思います。2回目以降のビルドデータをアップしたときも同様にこちらに追加されていきます。
「最近50のビルドを表示中:」のところに、先ほどZIPファイルでアップロードしたビルドが表示されています。項目右側の「– アプリブランチを選択 –」プルダウンから「default」を選択後、「変更をプレビュー」をクリック。

任意の内部コメントには、後で見てわかるようにコメントを残せます。「今すぐビルドをライブに設定」を押します。

カレントに「default」属性が付いたことを確認しましょう。


「Steamworks SDK」を使用してアップロード
「Steamworks SDK」が必要になるので、steamworksのホーム画面(ダッシュボード)の右側下部にある「最新版SDKをダウンロード」というボタンからダウンロードします。

解凍する場所は任意で構いません。
ここからはWindowsとMacでやり方が異なるので、別々に解説します。

■Windowsの場合

SteamPipeGUI.exeを使います。先ほど「Steamworks SDK」のダウンロードで解凍したフォルダ内に「sdk」→「tools」→「SteamPipeGUI.zip」とあるのでこちらを任意の場所に解凍します。
「SteamPipeGUI.zip」を解凍したフォルダ内にあるSteamPipeGUI.exeを実行します。

それぞれの項目を入力します。
・App ID:ゲームのアプリIDを入力します。
・Build Description:自分が管理しやすいと思う名称を入力します。
・Depot ID:ゲームのデポIDを入力します。
・Buid Path:アップロードしたいゲームがある場所を指定します。 (「Browse」ボタンをクリックするとパスを指定できます。)
      中段にある「Add Depot」ボタンから、アップロードするデポを追加することができます。複数デポがある時は追加しましょう。
・Steamworks SDK ContentBuilder Path:「Steamworks SDK」の解凍で作られた「sdk」→「tools」→「ContentBuilder」フォルダの場所を指定します。(「Browse」ボタンをクリックするとパスを指定できます。)
・Steam login:ゲームをアップロードしているsteamworksのアカウント名を入力します。
・Steam Password:上記アカウントのパスワードを入力します。
上記全てを入力したら、中段にある「Upload」ボタンからアップロードできます。
※「Steam Guard code」の入力を求められることがあります。steamworksのアカウントに登録しているメールアドレス宛にコードが送られているので、開いているプロンプトからコードを入力しましょう。

■Macの場合

「Steamworks SDK」の中にあるシェルを使ってアップロードします。
アップロードする前にvdfファイルを編集する必要があります。
■app_build_(アプリID).vdf

"appbuild"
{
	"appid"	"(アプリID)"
	"desc" "Your build description here" // description for this build
	"buildoutput" "./output/" // build output folder for .log, .csm & .csd files, relative to location of this file
	"contentroot" "" // root content folder, relative to location of this file
	"setlive"	"" // branch to set live after successful build, non if empty
	"preview" "0" // to enable preview builds
	"local"	""	// set to flie path of local content server 
	
	"depots"
	{
		"(デポID)" "depot_build_(デポID).vdf"
	}
}

(アプリID)、(デポID)をゲームのものへ書き換えてください。

■depot_build_(デポID).vdf

"DepotBuildConfig"
{
	// Set your assigned depot ID here
	"DepotID" "(デポID)"

	// Set a root for all content.
	// All relative paths specified below (LocalPath in FileMapping entries, and FileExclusion paths)
	// will be resolved relative to this root.
	// If you don't define ContentRoot, then it will be assumed to be
	// the location of this script file, which probably isn't what you want
	"ContentRoot"	"../content/"

	// include all files recursivley
  "FileMapping"
  {
  	// This can be a full path, or a path relative to ContentRoot
    "LocalPath" "*"
    
    // This is a path relative to the install folder of your game
    "DepotPath" "."
    
    // If LocalPath contains wildcards, setting this means that all
    // matching files within subdirectories of LocalPath will also
    // be included.
    "recursive" "1"
  }

	// but exclude all symbol files  
	// This can be a full path, or a path relative to ContentRoot
  "FileExclusion" "*.pdb"
}

(デポID)をゲームのものへ書き換えてください。
ContentRootはアップロードするゲームがある場所を指定してください。

その後、ターミナルからコマンドを入力します。

画像は一例となりますので、お使いのPCでパスが異なる場合は、それぞれパス指定を置き替えてください。

cd  ./ContentBuilder/builder_osx/osx32
chmod +x steamcmd
cd ../
bash ./steamcmd.sh
login (Steamworks管理者アカウント) (パスワード)
run_app_build_http ../scripts/app_build_(アプリID).vdf
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(Steamworks管理者アカウント)、(パスワード)、(アプリID)をゲームのものへ書き換えてください。
※こちらも、「Steam Guard code」の入力を求められることがあります。steamworksのアカウントに登録しているメールアドレス宛にコードが送られているので、コードを入力しましょう。

ファイルがアップロードされたかどうか確認ため、ゲームの「アプリデータ管理」ページにある「SteamPipe」タブから「ビルド」を選択します。

正常にアップロードできていれば、「最近50のビルドを表示中」と「アプリビルド履歴」にゲームのリストが表示されます。

アップロードしたデポをライブ(活性化)にするにはブランチを切り替える必要があります。
なお、最新のデポは最も上部に表示されているかと思います。ライブしたいデポの「– アプリブランチを選択 –」プルダウンからdefaultを選択して「変更をプレビュー」をクリックします。

飛んだ先の画面で、「任意の内部コメント」に後から見てもわかるようなコメントを入力して「今すぐビルドをライブに設定」を押すとブランチがdefaultに切り替わります。

「ビルド」タブの画面に戻ったら、カレントのdefaultの位置が切り替わっているはずです。

ここまで済んだら、「アプリデータ管理」ページの「公開」タブを選択し、「公開の準備」→「Steamに公開」→「本当に公開する」をします。

これでSteamクライアントからアプリをダウンロード→起動できるようになります。
(本リリース前であればSteamworks管理者か、アプリのメタデータの編集権限が付与されているアカウントや、デバッグ用に発行したSteamキーから有効化した場合のいずれか限定です)

Windows版であればWindows環境から、Mac版であればMac環境からアップロードしてください。
そうしないと、Steamクライアントからダウンロード→起動しても動かないといったことがあります。
本当にユーザーが遊べるかどうかを確認する意味でも、Steamクライアントからの起動テストは必ず行いましょう!

※ダウンロード確認をするにはデポのパッケージの参照を済ませておく必要があります。メインデポはデフォルトで済んでいます。

〇定義されたオプションを起動、インストールディレクトリの設定

steam上からゲームを起動する際の設定を行います。
ゲームの「アプリデータ管理」ページの「インストール」タブから「インストール全般」を選択します。

インストールフォルダでゲームをインストールする先のディレクトリを指定します。

起動オプション*でsteamからゲームを呼び出した時に実行させたい.exeファイルなどの指定をします。
「編集」ボタンからそれぞれ編集することができます。
「実行可能ファイル」には、実行させたい.exeファイルなどの実行ファイルを指定します。
Windows版のみであればそのまま「更新」を押せば大丈夫ですが、複数OSの場合OSごとに起動オプションを設定する、などゲームの仕様で必要に応じて各項目で入力が必要となります。

〇デポ言語を設定済み

デポの設定で「全ての言語」を選択していた場合はそのまま「デポ言語を設定済み」は完了となります。
言語を指定していた場合は、指定した数だけデポを作成すれば完了となります。

〇ストアパッケージと開発者コンプリートパッケージのマッチ、パッケージにはWindowsデポが入っています

デポの設定で、デポが1つだけだった場合はそのまま「ストアパッケージと開発者コンプリートパッケージのマッチ」は完了となります。
デポが複数ある場合は、追加したデポをパッケージから参照する必要があります。

また、参照済みのデポのいずれかにWindowsを対象に含んでいるデポがあれば「パッケージにはWindowsデポが入っています」は完了しています。初期設定のデポもWindowsを対象に含んでいるので設定を変更していなければ既に完了しているかと思います。
もし完了していなかったら、デポを追加するか既存のデポの対象を変更してください。

ここまでの全ての設定が完了したら、「アプリデータ管理」画面の「公開」タブから「公開の準備」→「Steamに公開」します。

これで「あなたのゲームビルド」のチェックリストは全て完了になっているかと思います。
確認のため、ゲームのsteamworks管理ページを見ましょう。

  • ゲームビルドのレビュー

ゲームビルドの全てのチェックリストを完了にすると、ゲームの「リリースの進捗状況」の「あなたのゲームビルド」内に、「レビューの準備完了と設定…」ボタンが表示されます。

このボタンをクリックすると、レビューに提出したこととなりsteamの営業日で3日ほどで審査結果がメールで送られます。
ストアプレゼンス上の情報と実際のゲームの仕様に齟齬がないかをチェックしており、齟齬があると審査が通りません。メール内に内容が指摘されているので、メールを確認しながらどちらかを修正し、齟齬を無くしましょう。
修正し終えたら、再審査を行いましょう。

  • ゲームのリリース

ゲームビルドのレビューの審査が通った状態でリリース予定日になると、ゲームの「リリースの進捗状況」の「リリース」内に、「アプリをリリース」ボタンが表示されます。

「アプリをリリース」ボタンをクリックすると、ゲームのパッケージの詳細が表示されます。
内容に問題が無いことを確認し、「今すぐ公開」をクリックします。

もう一度ゲームのリリース確認画面が表示されます。
画面の指示通りに「アプリケーションをリリース」と入力し、「今すぐリリース」をクリックします。

以上で、ゲームのリリースは完了です!

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