マーケティング~第3回 価格戦略~

マーケティング

■価格戦略
インディゲームで価格戦略は非常に重要であることは間違いありませんが、Steam一つに絞っても、GreenLightが廃止された2017年6月以前と以後では全く状況が違っていますし、現在に至るまで常にタイトル数とユーザー数が増え続けている環境の中で、数年にわたって通用するノウハウを固めるのは難しいというのが正直なところです。

しかし少し古い情報にはなりますが、インディゲームがどういった市場なのかを知る上で下記投稿は非常に参考になります。

The complete sales history of modest indie hit game Curious Expedition
https://www.codecks.io/blog/2020/curious-expedition-financial-history/
この記事は、長い時間をかけて結果としてヒット作になった「Curious Expedition」というインディゲームがどのような経緯で開発スタートし、その後6年間にわたってどのように収入を得ながら開発を続けていったかが詳細に語られている大変貴重なデータです。

「Curious Expedition」
https://store.steampowered.com/app/358130/Curious_Expedition/?l=japanese

年単位で平均販売価格をこのように下げていったというグラフです。

セール時の割引率の推移です。
長い時間をかけて戦略的に価格を下げていった事がわかります。

2017年には中国語の翻訳会社から「無料で翻訳する」というメールが届きました。
その企業は中国語のドット絵も自分たちで作成したり、独自にリバースエンジニアリングをかけてバグ修正したコードを送ってくれたりと、かなり良い取引相手だったようです。
繁体字と簡体字を対応言語に加えたことで、このグラフの青線のように、北米(紫線)に勝るとも劣らない売上が上乗せされるようになりました。

 販売開始以降の収入額の推移
 ・2014年 販売本数: 793本 収入:$10,965 平均販売価格:$13.83
 ・2015年 販売本数:21,266本 収入:$302,534 平均販売価格:$14.23
 ・2016年 販売本数:25,055本 収入:$324,242 平均販売価格:$12.94
 ・2017年 販売本数:49,409本 収入:$416,865 平均販売価格:$8.44
  (※同年さらにSteamレビュー8.0以上の作品だけを集めたバンドル販売に「Humble Bundle」で参画。 91,604本販売し、$570,359の収入を獲得)
 ・2018年 販売本数:37,395本 収入:$271,858 平均販売価格:$7.27
 ・2019年 販売本数:39,189本 収入:$263,270 平均販売価格:$6.72

常に市場環境が変化しているので現在この資料と同じように売る事は難しいはずですが、多くの経験則が学べるデータです。

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