「Luna’s Fishing Garden」はとてもカジュアルで最後まで気軽に遊べる、可愛いピクセルアートで描かれた釣りや建築を楽しむゲームです。戦闘の要素はありません。平和な島でのんびりと過ごしながら、住人たちの依頼をこなしていきましょう。
主人公の女の子キャシーは、釣りをしている最中に突然の嵐に巻き込まれます。そして目覚めると、見知らぬ島にいました。そこはキツネの精霊ルナが治める庭園。しかしどうにも周りはゴミで荒れており、綺麗な庭園というには少々無理があるようです。キャシーは元の世界に戻してもらうため、ルナのお話を聞くことになるのでした。
本作はメインストーリーに関わる依頼を達成することでストーリーを進めます。依頼は庭園(島)の住人と話すことで受けることができます。みんなのお願いを聞いて、庭園を豊かにしましょう!
サブストーリーの依頼もあり、全ての依頼を満遍なく進めると次々と依頼を受けることができ、いずれか1つだけの依頼を進めるために数十分単位の大きな待機時間が発生するということはありませんでした。周回できる依頼もないため常に新しい内容をお願いされ、まっすぐエンディングまたは全実績解除に向かって進みます。それでいて全実績の解除にはおよそ2~3時間が目安と、最後まで飽きが来ない構造になっていると感じました。カジュアルなゲームはプレイヤーに少しストレスを感じさせるだけで命取りに繋がりやすいですが、依頼の”テンポの良さ”がうまく補っています。
ゲームはまずルナから話を聞き、周りのゴミを片付けることから始まります。チュートリアルも兼ねてストーリーが進みますので操作を覚えながら話を聞きましょう。ルナや庭園の住人と話をすると、依頼を受けることがあります。依頼をこなすことで次の依頼を開放できるほか「魔法の葉」という通貨を貰えます。メインストーリーの依頼ならばストーリーが進み、新しい要素が解放されることもあります。
序盤に解放される要素の代表として、「釣り」があります。
釣りが解放されると海に浮かぶ魚影ポイントで魚を釣ることができます。釣りのタイプは2種類から選択でき、チャレンジ派とリラックス派から選ぶことができます。釣りのタイプはオプションで後からいつでも変更できます。(「簡単釣りモード」がリラックス派に相当します。)
リラックス派では、タイミングよくボタンを押してメーターを上昇させ、魚が暴れる時だけなるべくボタンを離すようにします。チャレンジ派では緑のバーを操作して魚のアイコンに重ね続けるバーキャッチタイプになります。なお、モードを切り替える度に釣りかたの説明が入るので忘れた場合でも安心です。
釣った魚は持ち物に入り、依頼で誰かに渡すことがあるほかルナに売って「魔法の葉」を得ることができます。「魔法の葉」にはいくつかの用途があり、ストーリーを進める上では欠かせません。
魚に限らず持ち物はルナに話しかけて売ることができますが、売却時は強制的に売れるものを一度に全て売ってしまいます。依頼で求められている物だけは避けて売られますが、個別に売る・売らないを選択できません。さらに、持ち物を捨てることもできないのでこれ以上物を拾えなくなるとどうしても売却せざるを得なくなります。売りたくないものがある時は持ち物の管理には気を付けましょう。最初は持ち物の上限数が少ないですが、ある依頼をこなすことで上限が増えます。
「魔法の葉」は先ほどのように持ち物の売却で貰えますが、魚以外にメインで売ることができる要素を紹介します。
「種袋」が解放されると、庭園の海や陸地に植物などを設置できるようになります。既に何かある場所には上から設置できませんので避けるようにしましょう。邪魔になっている物が「種袋から設置したもの」であれば、設置費用の半額を返してもらいながら片づけることができます。
設置したものは、基本的に一定時間経過すると成長して実を付けます。その実は収穫することでルナに売却できます。さらに収穫した瞬間から次の実が生るまでのカウントが始まりますので、また後で再収穫することができます。
種袋画面ではそれぞれの設置物の詳細を見ることができます。例えば「ハス」は魔法の葉40で設置、売ると魔法の葉10を貰える実を25秒で生成、となっています。どんな効果があるかは種袋画面から確認しましょう。
住人から依頼を聞いて回るうちに、突然拾ったことがない知らないアイテムを要求されるかもしれません。そういった時はこの「種袋から設置できるものの実」のいずれかである場合が多いので確認してみてください。
設置物は経営シミュレーションゲームの感覚で好きに配置できます。庭園を素敵に飾るように配置できますが、置ける物の種類もそう多くはなく配置センスはあまり問われませんので気軽に配置していきましょう。実の生成にかかる時間は最大のものでも90秒と短いこともあり、この辺りもゲームのカジュアルさを後押ししているように思えます。
なお、それぞれ陸の物・海の物に対応するように“自動収穫”をしてくれる配置物があります。手早く「魔法の葉」を増やすにはこの自動化が特におススメです。「カピバラの家」は海に設置し、拠点から9マスほどまでの近くの海の設置物に反応し、収穫してくれます。「ミヤマオウムの巣」は陸の設置物に反応して収穫してくれ、反応できる範囲は非常に広いです。「ミヤマオウムの巣」を含む鳥の巣系の配置物はストーリーの後半で解放されます。なお、7月21日現在ストーリー中で自動収穫は「カピバラの家」 と「キーウィ」であると説明を受けますが、 「キーウィ」 ではなく「ミヤマオウムの巣」ですのでご注意ください。
どちらも収穫後は自動で収穫したアイテムを売却して「魔法の葉」を増やしてくれます。配置すればするほどどんどん自動で魔法の葉を増やしてくれますので、余裕がある時は実を付ける物と抱き合わせて積極的に配置しましょう。「魔法の葉」の獲得量は結構なものなので、自動収穫化するとその内にむしろ消費しきれないほどに「魔法の葉」が増えるようになります。そうすることで依頼はほとんど頼まれたものを採って渡すだけになり、何かの実を求められてもすぐに対応するものを設置できるのであらゆる依頼が達成しやすくなります。
これらの自動収穫は収穫したものをそのまま売却するので、もし依頼でその実を求められる場合は自分の手で収穫するようにしてください。
もちろん、全て自分で管理してゆったり進めても良いです。スローライフよろしく自分の好きなペースで楽しみましょう!
とってもカジュアルな庭園再興ゲーム「Luna’s Fishing Garden」はColdwild Games, illufinchよりSteamにて配信中です。
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