「UnMetal」は、ステルスが重要な2Dアクションアドベンチャーゲームです。
物語は無実の罪で投獄された主人公と、尋問官の同盟軍少尉との尋問内容を追う形で進みます。尋問官が主人公の回答を元に報告書を作り、その内容をそっくりそのままゲームプレイとして体感します。
主人公の記憶はところどころ曖昧で、その記憶のピースを埋めるように選択肢式でプレイヤーが回答を選ぶことがあります。その回答が報告書=ゲームプレイに反映されるわけですから、選択肢によって例えばマップに配置される敵が増えたり、いきなり敵に見つかったりといった変化が現れます。即強制ゲームオーバーなんてことも…
主人公の性格も癖があり、とんちが利くというべきか皮肉に溢れたというべきかユーモラスな語りが、本作の特徴とも言えるこの「主人公の回答がゲームプレイに反映される」というシステムと非常にマッチして魅力的な体感を提供します。
ちなみにゲーム内で特別なアクションを起こすとそれについての尋問シーンが再生されたりと、細かいネタも豊富で拾うのも楽しいです。
このキャラクターグラフィック、この画面…既にお察しかもしれませんが、『ソリッドな名作』をオマージュしており、随所に見られます。
ゲームプレイはステルス重視寄りで、基本的に見つかると良くないことだらけ。本作は経験値とレベルアップの概念があるのですが、見つかってしまうと経験値が得られなくなってしまいます。
ほか、敵から攻撃を受けると立て直しが難しいです。フィールドではステルスを意識して進みましょう。
そしてなんとボスのような一部を除いて、人間を殺してしまうとゲームオーバーになってしまいます。例えそれが敵であっても、命までは奪わない倒しかたで無力化しなければなりません。もし必要以上に傷を負わせたら、自分が持っている回復アイテムを今倒した敵に使うという奇行じみた行為に走ることになります。といっても、主人公がそんなことをしても違和感は無いのでは…というぐらいには主人公は面白おかしな性格をしていて親しめます。
そんなユーモア溢れるネタと『ソリッドな名作』のネタが詰まった2Dステルスアクションアドベンチャーゲーム「UnMetal」はデベロッパー:@unepic_fran、パブリッシャー:Versus EvilよりPC(Steam・Epic Games Store)、海外向け「PS4・Nintendo Switch」、Xbox Series X|S・Xbox One向けに配信中です。
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