猟奇的サイコサスペンス・ホラーノベルアドベンチャー「僕たちが死ぬまであと七日」 ― インディゲーム紹介

ゲーム紹介

2021.11.03

本作は「致意」より発売されたホラーノベルアドベンチャーゲーム。2021年2月12日にSteamにてリリースされていて、PCで遊ぶことができます。音声は中国語にて再生されますが、日本語字幕にて表示され自然な日本語訳となっています。

本作は中国の地方都市、連海（れんかい）を舞台に、港区高校に通う2年生の寒川一郎を主軸に物語が進んでいきます。いかなるエンディングを迎えても最後は主人公が死に至ってしまうというBADENDゲームです。成績優秀でクラスの委員長も務める寒川は、なかなかの不運の持ち主。学校の女生徒が行方不明になっていることを知り、この失踪事件がトリガーとなり猟奇的な事件に巻き込まれてしまいます。

本作の登場人物は6人。主人公の寒川一郎。武石旭、寒川とは反りが合わず、いつも反抗的な問題児。広末アキ、寒川の後をずっとついて歩き、危険を感じると第六感が働いて警告してくれる。千田静、初対面のはずであるが、なぜか寒川の事を知っている謎の少女。緒方、寒川の一番の友達。瀬戸先生、主人公たちのクラスを担任する新任教師。彼らと紡ぐ物語、あなたが選ぶ選択肢により、物語は刻一刻と変化していきます。

本作は周回ゲーム。1週目は必ずBADENDに運ばれてしまいます。正解の選択肢を選んでいくことで物語が解放され、真のエンディングへと辿り着きます。ストーリ―分岐はやや複雑で正解の選択肢によりフラグが立ち、選べる選択肢や異なるエンディングが解放されていきます。とはいえ、隠しルートは存在せず、ゲーム内のフローチャートを確認することで、未回収のルートを簡単に回収できるので、遊びやすい作りに仕上がっています。物語の至る所に伏線が散りばめられ、点と点が線に繋がり、謎めいた描写の正体が明らかにされ衝撃のラストがあなたを待ち受けます。ホラーノベル好きにはオススメの作品ですので、一度遊ばれてみてはいかがでしょうか。