不思議な世界を歩く主人公をピクセルアートで描く短編アドベンチャーゲーム「春と修羅 Haru to Shura」ー インディゲーム紹介

ゲーム紹介

春と修羅はMIYAKOpubl, Studio Pixelが開発するアドベンチャーゲーム。Steamでは全体のレビューにおいて好評を獲得している。

「春と修羅」は理想郷と呼ばれる「エデン」に迷い込んだ平凡な男子高校生チヒロと、秘密めいた青年ヨル、2人の出会いを通して描く2Dアドベンチャーゲーム。集落を探索したりエデンの住人と会話したりアイテムを手に入れてストーリーを読み進めることで「エデン」の奥に秘められた謎を紐解いていくことになる。
チヒロは「自分は夢を見ているだけで、いつか覚めるだろう」と呑気に構えていたが、やがて集落で起こる不吉な出来事や人々の暗い思惑にやがて意図せず巻き込まれて行くこととなってしまう。

本作の特徴は絵画的で哀愁漂うピクセルアート。物語が進むごとに差し込まれる1枚絵が美しい。独特で難解な世界観は魅力の一つだろう。進めるごとに謎が生まれていくストーリーはプレイヤーたちを本作の世界に引き込んでくれる。
また、本作は宮沢賢治の「春と修羅」に直接的な関係はない。世界観やストーリーの下地になっている可能性は存在するが、少なくとも作品を知らないせいでゲーム体験を左右することにはならないだろう。

チヒロがある朝バスで病院に行き、医者から腫瘍の説明を聞いているところからゲームは始まる。チヒロは自身の脳にある腫瘍の手術するための説明を受けている。その後病院を出ると上から誰かが降ってきて……というところが本作の導入。ダークで陰鬱な雰囲気が漂っていて、多少の暴力的な表現も含まれているが苦手な人でもピクセルアートなのでそこまで気にならないほどである。
本作はマルチエンディングを採用している。他に見ない独特な雰囲気のストーリーは最後まで必見。

本作はSteamにて配信中。

Steam:https://store.steampowered.com/app/1352910/Haru_to_Shura/
Twitter:https://twitter.com/miyakoshuppan

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