【ネタバレ注意】「つぐのひ」シリーズの”つぐのひ”の世界観考察 (「美魔女の真実 -マリンの秘宝船-」まで)

ゲーム紹介

本記事では考察の関係上、「つぐのひ」シリーズ作品のネタバレを含みますのでご注意ください。

「つぐのひ」の大まかな紹介記事はこちら↑

※「異端」シリーズ、「シキヨク」シリーズについては考慮しておりません。
※「実呪者」は一般公開されていないため、詳しくはコラボ者さんの動画をご覧いただけるとわかりやすいかと思います。
※当考察にあたり、記事や動画投稿者の皆さんを参考にさせていただきました。ありがとうございます。

リンク
『つぐのひ』Steam:https://store.steampowered.com/app/1322300/_/
『つぐのひ』公式サイト:https://www.gamemaga.jp/tsugunohi/
『つぐのひ』X (ツイッター):https://twitter.com/tsugunohi

主観になることをご容赦ください。


・「つぐのひ」は1つの街など特定範囲内に及ぶ「霊物の領域」。そしてそこで迎える”呪われたつぎのひ”
 【つぐのひ公式ホームページ:「つぐのひ」の世界】につぐのひについての簡易的な説明があります。

・「霊物の領域」に入っていると、本人も気づかないうちにつぐのひの怪異に囚われる
 そこから徐々に日常は浸食していき、最終的にその人は”基本的には”亡くなります。
 【つぐのひに浸食されきった人】をつぐのひの外の人視点で見ると、行方不明扱いになることが多い様子。
 その他の例としては、つぐのひの外の人視点でも亡くなったことが明確にわかるケース(→霊刻の踏切り)、亡くなりはしないものの一種の呪いのような状況に陥るケース(→邪神ころね。コロネスキーとなり、次のコロネスキー化させるターゲットを探すようになってしまいます)、などがあります。

・一度つぐのひに囚われると脱出は難しいが、症状が初期ならばまだ抜け出せる余地あり(→Steam版「絶叫死人」追加ルート)
 つぐのひの症状が一定のラインを超えると手遅れになり、例え現世に戻っても結局つぐのひから脱出したことになりません(→「忌み夜の喰霊品店」。『現世に戻っても永遠の闇』と言われます)
“一定のライン”というものが不確かですが、【症状が”つぐのひ”まで進行してしまうこと】でしょうか?

 この点に関して、最新作「美魔女の真実」にて新たな例外が出ました。
 「美魔女の真実」の主人公は”つぐのひ”に到達して一度むくろにされてしまったものの、特殊な力によって時間を巻き戻って”つぐのひ”から帰りました。ただしそれは【記憶を持ったまま1日目に戻った】というだけでつぐのひ怪異から完全に脱してはおらず、2週目でも最終的に”つぐのひ”から逃れることは叶いませんでした。
 『一度でも”つぐのひ”に到達してしまうと、どんな力を以てしても結局ダメ』なのかどうかは、より情報が無ければ判断できなさそうです。

・つぐのひの症状の進行具合は、人によって異なる?
 「忌み夜の喰霊品店」において、同時期にバイトに入った霧立さんとメグ(目黒さん)は、メグの方が先に行方不明になってしまいました。導入での2人のシフト希望から考えるとバイトにより長い時間入っていたのは霧立さんのはずですが…?
 また、店長について、明確に「霊物の領域」に迷い始めたのは霧立さんよりも遅かったですが、亡くなったのは霧立さんよりも先でした。途中と最期とで、つぐのひ症状の進行度が『霧立さん>店長』だったり『店長>霧立さん』だったりと入れ替わってます。
 ほか、一般客4名さえも霧立さんより早く亡くなります。

 これらは単純に【「霊物の領域」に入っている時間が長いほど危険】だけでは説明が付かないように見えます。条件は不明ですが、症状の進行具合や『つぐのひの1日目となる日』は、状況によって変わるものと考えています。
 霧立さんは”つぐのひ”当日に『光が怖い…』と言って光を遠ざけます。そしてその前日にぴぁぬ・惣菜コーナー前で店内が停電して手持ちのライトを付けた際、すぐそこまで怪異が迫っていました。このことを、霧立さんに迫った怪異を偶然ライトで撃退した、と考えるならば霧立さんのつぐのひ症状の進行が途中で遅くなった理由になり得そうです。
 それと対比して、メグは『閉店後に戸締りチェックをしていたら』(1日目)、『暗闇が怖い』『ここから出して』(2日目)、と発言するなど暗がりに密接なように見えます。2人の性格にもそんな明暗が少し見て取れますね。
 「霊物の領域」に迷い込んだのが霧立さん→店長という順番だったのは、メグが霧立さんを強くターゲットとして選んでしまったことにある…と筆者は推測しています。【つぐのひに浸食されきった人】に身内や親しい人が含まれていると、より危険なのかもしれませんね。
 もしかするとバックヤードが「霊物の領域」として非常に濃い危険域で、そこに入ることがある従業員・万引き犯ばかりが先に被害に遭い、被害者が増えたことで販売エリアにまで領域が広がった、という流れだったのかもしれませんが…これに関しては根拠不足で推測の域を出ません。

怪異が狙うターゲットの例:
 主人公とはまるで関係無い第三者(→「つぐのひ第三話」の警官や野次馬)
 つぐのひ被害者と仲が良い人(→「霊刻の踏切り」)
 一定の条件を満たした人???(→「忌み夜の喰霊品店」万引き犯。一般客より万引き犯が的確に先に被害者になっていることを考えると、何かしらつぐのひ進行速度に違いがあるかもしれませんが明言はありません)
 ヒトでなくても(→「ねこのひ怪奇譚」、「アイの亡き声」)

・亡くなる条件その1
・あらゆるつぐのひ作品の舞台は、ほぼ1つの街中らしい…?


①Steam版「絶叫死人」追加ルート
 隣人のアイムなんとかさんが語ってくれる内容より↓(※意訳しています)
【魚が「見える」ようになったら終わり、こうなると絶対に逃げられない、アイムなんとかさんは見えるようになったのでもう終わり、この街も終わり、でもまだ貴方(主人公)はまだ間に合う】
とのこと。
 主人公は、アイムなんとかさんの会話の前までに怪異の片鱗には気づいたものの、魚の化け物についてまでは認識できていませんでした。この魚の化け物は言うなれば「絶叫死人」におけるつぐのひ怪異の本体のようなものなのかと思います。他の作品ではこの魚は表立っては登場しないので、作品毎につぐのひ怪異の本体にあたるものは変わると言って良いでしょう。
 主人公は、アイムなんとかさんとの会話が終わった後から魚を本格的に「視認」し始めてしまいます。しかし、最後には街から逃げ切りました。主人公が亡くなったかどうかの描写は無く警察署の犠牲者表示も表ルート時と変わりませんが、筆者的には生還できたものと判断しています。

②「霊刻の踏切り」2週目と1週目の差分
 2週目の1日目を遊ぶと、既にきさらぎ駅の電車が通っている演出が確認できます。ここで改めて1週目を比べてみると、2週目できさらぎ電車が通っていたポイントで”強風が吹いているような描写”や”電車が通る微かな音”などが入ります。
また、序盤で横切る「幽闇の並葬電車」の主人公にも少し違いがあり、
 1週目→ただの人に見える
 2週目→横切っている途中で停止する
という差があります。

 ①と②から、プレイヤー(遊んでいるあなた)に見えている脅かし表現に対して主人公の反応が薄い理由は、
 プレイヤー視点はどちらかというと「霊刻の踏切り」2週目状態に近く
 主人公視点は「霊刻の踏切り」1週目状態に近い
からなのかもしれません。
 つぐのひ症状が初期なら、仮に異変には気付いてもそれを怪異の本体として正しく「視認」できないので未だ死には至らない、ということなのでしょうか…?とはいえ怪異が周りにいることには変わりは無いので、逃れなければいずれは浸食されます。

 また、仮に生きているように見える人が居たとしても、実際にはそれは既に亡くなった人…ということも考えられます。いくつかのつぐのひ作品で過去主人公が横切る瞬間がありますが、『時系列はどうなっているの?』という疑問もこの仮定ならば矛盾は無さそうです。
2023年08月10日にリリースされたNintendo Switch版「つぐのひ」において、タイトル画面にて
「つぐのひ第一話」「つぐのひ第二話」「つぐのひ第三話」「閉ざされた未来」「ねこのひ怪奇譚」「幽闇の並葬電車」「昭和からの呼び声」「囁く玩具の家」「霊刻の踏切り」「アイの亡き声」「忌み夜の喰霊品店」
の主人公が横切る or ポスターなどの関連アイテムが見られ、これらは”つぐのひ”が同一の範囲内で起きていることを示唆しています。
加えて、
 絶叫死人 → 【つぐのひ第一話:リマスター版】にて関連ポスターが存在する
ことから、同一範囲内
 邪神ころね → 表ルートED中、【つぐのひ第一話】の主人公らしき人物が歩いている
ことから、同一範囲内の可能性あり。この1人だけなので、絶叫死人よりは根拠に乏しいかも?一応【閉ざされた未来:リマスター版(※Steam版同梱)】でも、より確かな根拠でつぐのひ第一話主人公が登場するので、それと同じだと考えると「邪神ころね」も同一範囲内になりそうな気配
そのほか「つぐのひ異端」「シキヨク」系作品についても、いくつかのつぐのひ作品内で関連ポスターが見られる
と、これらがほとんど同じ範囲内で発生していることが伺えます。あるいは、複数の「霊物の領域」があっても自由に行き来できるか、ですね。
 ①のアイムなんとかさんの発言などから、その範囲は1つの街などに及んでいるようです。

 他つぐのひ関連人物/アイテムが一切登場しない作品については不明で、現状「実呪者」と「美魔女の真実」がそれに当たります。
 実呪者 → 【つぐのひ第二話:リマスター版】の掲示板ポスターと、【幽闇の並葬電車】の完全犯罪のポスター(最終日に見た目が変化します)がそれっぽく見えなくもないですが詳細不明。【幽闇の並葬電車】の田舎のポスターはつぐのひ公式情報からすると”ボツ案つぐのひ作品”らしく、恐らく関係なしかと。
 美魔女の真実 → 他つぐのひ作品の関連アイテムもそれっぽい何かも、全く見つけられません。一応主人公の寝室にある世界地図にて東京らしき箇所(とインドネシア付近)に印が付いていることと、主人公が元は高校生である(学業の形態は国によって異なりますが、日本ならばおかしくはない)ことが挙げられますが証拠としては弱いですね… 現状最も他つぐのひ作品との関連性を証明しにくいつぐのひ作品だと感じます。

・亡くなる条件その2

③「邪神ころね」裏ルートと表ルートの差分
 つぐのひを迎える直前で狂いかけていた主人公が、第三者に呼び止められて一時的に正気を取り戻します。
 その一時的な正気状態を保ったままで「無視」をすると裏ルートへ突入し、現実世界に戻ります。そして正気状態は一時的なものではなくなって回復しました。
主人公の彼は、現実世界に戻った後は街の本来の姿を視られるようになったので、【正しい現実を視認すれば、つぐのひから逃れられる】のかもしれません。
 表ルートでも同タイミングで同じように一時的に正気を取り戻しますが、こちらではその後結局「無視」できずころね様を崇めてしまうため、つぐのひへと逆戻り。逆戻り後は即座につぐのひを迎えたので、一瞬正気に戻ったからといって症状が初期まで回復されるとは限らないようです。

④「忌み夜の喰霊品店」の終盤
 再記になりますが、つぐのひ症状が一定のラインを超えると手遅れになり、例え現世に戻っても結局つぐのひから脱出したことになりません。(『現世に戻っても永遠の闇』と言われる場面があります。)
 明言はされていませんが、個人的には現世に戻ったメグも【通常の人】目線では視認できないのでは、と考えています。

 つぐのひ公式ホームページ、及び①、②、③、④を踏まえると、こうしたつぐのひの怪異は1つの街など一定の範囲に対して起こっており、つぐのひの「霊物の領域」は現実世界と全く同じ座標に位置する”非常に曖昧なパラレルワールド”と言えるかもしれないですね。
 そのパラレルワールドに入っているかどうか/いつパラレルワールド入りの引き金を引いたかは、人は通常気づくことができず、そのままではやがて知らずの内につぐのひを迎えてしまいます。
 つぐのひに突入してしまうと普通は亡くなるか、生きていても呪いのようなものに囚われるでしょう。「つぐのひ第三話」裏ルートのあの人も、ある意味呪いに囚われたのかも…パトカーのそばでちょっと笑うしコワイ。
 つぐのひに突入するタイミングは、つぐのひ公式ホームページからすると、本来つぎのひを迎えるタイミング、つまり【日付が変わるタイミング】でしょうか。①の「絶叫死人」の主人公が魚を視認してから逃れられたのも、視認後に日付が変わるよりも先に「霊物の領域」を出たからかもしれません。
 一度「霊物の領域」に囚われた後につぐのひを逃れる鍵は主に2種あり、【怪異を無視】か【”つぐのひ”突入前につぐのひ領域から逃げる】かで、いずれもつぐのひ症状が進行しすぎると難しくなります。
 この2種に加えて、つぐのひの怪異の本体は『完全に霊的なもの』と『生きている人の、非常に強力な思いによる”呪い”(それこそ狂気とも言えるような)』の2タイプに分かれ、後者に限り【現実の姿を正しく認識する】ことがつぐのひを逃れる鍵の1種になるような気がします。前者の場合は「視認」と同じようなものなのでむしろつぐのひに向かうのではないでしょうか。
 また、つぐのひから逃れるとまでは行かなくとも症状を遅らせる手段もありそうです。(「忌み夜の喰霊品店」:光の近くに居る、など)

 なお、パラレルワールド側にさえ立ち入らなければ、現世の同じ地点にどれだけ滞在していたとしても亡くなることは無いでしょう。「霊物の領域」と「現世」を正しく切り分け、断固として「現世」に留まることが大切。

 逆につぐのひに囚われやすくなる危険なこととしては
【「霊物の領域」(パラレルワールド側)に入ること自体】:引き金
【「霊物の領域」に滞在】:初期~の症状の進行
 ┗怪異の魔の手により、
   【より呪いが濃い領域に誘導される】
   【逃れようとしても逃れられない】
   【逃れる意思が無くなる】
   【異常な状況を異常だと判断できない】
  といった追撃も受けます:「霊物の領域」から逃れにくくする
【「完全に霊的なもの」タイプの怪異の本体を視認】:≒死因。まだ亡くなると決まったわけではない(→①)ですが、体を固定されたり(→【つぐのひ第二話】)等怪異からの妨害も激しく、ほぼ確定
【つぐのひ怪異からターゲットにされやすい条件を満たしてしまう(つぐのひ被害者に知り合いが居る、恨みを買う言動、ほか。怪異ごとに違うかと)】:その他つぐのひの進行のしやすさに関わる要素
があります。

 何であれ、呪いに晒される=危険 と考えて良いでしょう。

・一部つぐのひシリーズでは裏ルートとして別のストーリーが展開し、被害者が変わる(※主に後期作に見られる2週目系はこれとは別で扱っています)
 裏ルートへの分岐には「無視」が引き金となっているので、裏ルートのストーリーは怪異を「視認」しなかったらどうなるかの世界線、とも取れるでしょう。
ただ、
 ・つぐのひ第二話では代わりにお兄ちゃんという犠牲者が出てしまったり
 ・つぐのひ第三話では表ルートで亡くなるはずの警官が生き残ったり
など「視認」する/しないの変化があった当人以外にも影響があり、詳しい性質はわからない部分も多いです…

・つぐのひ作品はだいたいの場合、1日目から既にプレイヤー目線で怪異が見える

作品ごとの1日目の怪異の例
赤→主人公を狙っていると思われる怪異 青→それ以外の人物の周りで発生している怪異 緑→狙っている対象が特定しづらいもの(※「主人公も狙っているし不特定多数も同時に狙っている」場合は赤判定としています。)

 ┗つぐのひ第一話→フェンスで仕切られている黒い場所に子供の霊が浮かびます
 ┗つぐのひ第二話→一瞬幽霊の気配がしたり、カーブミラーに一瞬幽霊が映ったり
 ┗つぐのひ第三話→奥側の歩道に幽霊が見えます。このほか、1日目の最初で画面手前におばあちゃんが通り過ぎた直後に小さく「ヴゥゥ…」と聞こえます。この声は3日目にお母さんが発する声と非常に似ていますね…また、おばあちゃんが声を発した辺りの位置には2日目に新たな電柱が立っています
 ┗閉ざされた未来→一応、タイムリープする、という普通あり得ないことが発生していることは怪異と言えなくもない、かも…そして終盤からわかる通り怪異はタイムリープ(やり直し)に誘っています。他の作品に比べると”目に見える”怪異とは言いづらく、根拠が弱いか…?
 ┗ねこのひ怪奇譚→1日目の終盤、謎の空間のようなものが一瞬見えます。その中心には猫の霊らしきものが…
 ┗幽闇の並葬電車→到着する駅の看板には「きさらぎ」と読める文字が。このほか、並葬電車の犠牲者が既に奥の列車に乗っています。後の日の手前側車両の乗客と比較してみましょう
 ┗実呪者→マップ切り替えの前に誰かが見えます。また、主人公の家に貼り紙があります。この貼り紙を貼っている犯人は誰でしょうか
 ┗囁く玩具の家→全体のストーリーから考えると、家に響く声は怪異であるかとというより、この家そのものが…
 ┗絶叫死人→肉の塊?があります。また、異臭が漂っています。ただし、主人公はその異臭の発生源を洗濯物と思っているようですが
 ┗昭和からの呼び声→謎の少女が鏡に映ったり様々な箇所で姿を見せます
 ┗霊刻の踏切り→妹の霊がガラスに映ったり。また、強風のような描写ほか
 ┗アイの亡き声→1日目の最後に、パソコンの画面に怪しい人が映ります。全体のストーリーから考えると、この人?はキズナアイさんを狙っている様子
 ┗邪神ころね→掲示板の戌神ころねさんポスターの近くで怪しい雰囲気が…?その怪しい雰囲気の正体は裏ルートで発覚。また、街中にいくつかある谷郷さんの施設が戌神ころねさんに上書き支配されています
 ┗忌み夜の喰霊品店→バックヤードでメグの話の最中に、霧立さんのロッカーの鏡から手が出て来ます。このほか、吉岡さんが行方不明になっていたりメグが既に青い手に気づいていたり
 ┗美魔女の真実→この海賊の世界自体が既に怪異

 プレイヤーは、主人公の「霊物の領域へ侵入する行為」の始まりからを追っているのかもしれませんね。

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