インディゲームとは?~第1回 定義~

インディゲーム市場について

■定義

  • なにをもってインディゲームとするか

 「インディゲーム(あるいはインディーズゲーム)」という言葉が具体的に何を指すか。
広く共有された明確な定義は無いようですが、国内では一般的に以下の条件に合致する物と捉えられていることが多いようです。
 大企業の出資を受けていない小規模チームが作った
  マーケティング主導ではなく自分たちの「作りたい」を元にしたゲーム
 海外ではもっと単純かつ幅広く捉えられているようです。
 〇AAA(トリプルエー)ではないゲーム
  当サイトでは海外での定義を基本とし、
 〇出資を受けても数十人規模のチームでもマーケティング主導でも
  自分たちが「インディゲーム」だと考えていたらOK

と幅広く定義していきたいと考えます。

  • 販売価格

 価格はUS$30(3,000円強)未満であることがほとんどですが、US$20を超えるとかなり厳しいユーザーの審美眼に晒されると考えて間違いありません。
 Steamでは96%のタイトルがUS$20未満で販売されており、ここに大きな壁が存在しています。
またこの価格は、販売される国によっても大幅に変わります。
 Steamのようなプラットフォームでは国ごとに価格を設定出来るようになっており、自動設定にすると各国の物価を反映した価格になりますが、日本で2,000円前後で登録した物が最安販売国では250円程度に設定されるなど、最低価格と最高価格の間に10倍近い差が生じることが普通です。

  • 作品規模

 基本的には「あまり大規模ではない」という程度の括りになりますが、SteamやEpic Games Storeでは購入後14日以内かつプレイ時間2時間未満の場合、いつでも返金依頼出来る制度があるため、「最低でも2時間以上遊べる物」にする意識は持っている場合が多いと思われます。
 ※任天堂switch、マイクロソフトXBOXのダウンロード販売に返金制度はありません。

  • ジャンル

 Steamで直近1年間に発売されたインディゲーム(無料およびアーリーアクセスを除く)約9,000タイトルで見ると、「カジュアル」「アクション」「アドベンチャー」がそれぞれ2,000タイトル前後で並んでおり、続く「シミュレーション」「ストラテジー」「RPG」が1,000~500タイトル、それ以外のジャンルは300タイトル以下となっています。
 平均売上は「カジュアル」が圧倒的に低く、その他ジャンルではほぼ拮抗しています。

  • 対象機種

 対象となるハードに特に縛りはなく、PC、コンシューマ、スマホまで全て含むのが一般的ですが、スマホでは「Free to Play」のゲームが多数派なので、売り切りが主体のインディゲームとは別枠で捉えられる場合が多いと思われます。
 ※当サイトでも基本的にスマホアプリは対象外としています。

  • 販売プラットフォーム

 インディゲームは、PC向けのSteam、Epic Games Store、GOG.com、Humble Bundle等の他、各コンシューマ向けのダウンロード販売サイト、スマホ向けのGoogle Play、AppStoreなどで入手出来ます。
 中でもSteamが圧倒的に強く、複数プラットフォームで販売した場合、Steamが他プラットフォームの5倍以上の売上シェアを占める事が多いようです。

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